2012年02月のメッセージ 榊原寛本当の自分探し 今年に入って1月8日の早朝のNHKの番組「こころの時代」に出演していた小形真訓さんは、かつて会社に勤務していたころ、クリスチャンになり、教会の役員を務めながら、牧師不在には、牧師の代わりに聖書からのメッセージを取り次いでいたそうである。数年前、小学館文庫から「日曜日、部長は牧師になる」という題名の本を書かれた。 小形さんは、60代でルーテル神学校を卒業し、文字通り牧師となられた。 現在は、各地の教会の必要に応じて教会を訪問し、聖書からのメッセージと交わりを続けている。 番組では、会社に勤務していた頃の“仕事への三原則”について話していた。
第一に、嫌なことから逃げない。第二に、今日の仕事を明日に延ばさないこと。第三に、気が進まない仕事から先にやる、ということであった。これらは、おたがいにとっても、また会社をリタイアしても、人生を生きるための三原則として通用することではないだろうかと思った。
ところで、番組でも話していたが、小形さんがクリスチャンとして入信した動機が著書に書かれていた。
「私がキリスト教に入信したのは、なんと上司との衝突がきっかけだった。 製品販売策をめぐっての激論のさなか、相手を殴り倒そうと思うほど激しく憎む自分に気がついた。こんな奴がいなければもっとうまくいくのに、と口に出せないから余計に煮えくり返る。この出来事を通して自分が心中に悪意を隠し持っていると分かった。普段はいいのだが、平静を失うと気持ちの底に沈殿していたヘドロのようなものが舞い上がり、真っ黒になる。私は自分で想像していたような道徳模範生ではなかった。しかもわかっていながら自分をコントロールできないのだ。聖書はずばりそこをついている。 『私には、自分のしていることがわかりません。私は自分がしたいと思うことをしているのではなく、自分が憎むことを行なっているからです。ですから、それを行なっているのは、もはや私ではなく、私のうちに住みついている罪なのです。私は、自分でしたいと思う善を行なわないで、かえって、したくない悪を行なっています。』(ローマ7:15,17,19) 実を言えば、私が初めて聖書がわかった、と感じたのは、ここだった。自分の中に隠れている他人に対する敵意のようなものを、ほら!と突きつけられ、びっくり仰天したのだ。もう降参するしかない。」
このような心の姿は小形さんばかりではなく、だれもの姿ではないかと思う。それを素直に認めて、神の前に降伏するかどうかに、その人の再生がかかっているといっても言い過ぎではないかもしれない。フライデーナイトはこうした本当の自分を見つける場でもあるのです。ここに本物の人生があるのです。
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